日本人にハングルが簡単に覚えられるわけ
なかなか上がらなかった英語の学力。
しかし熟語を含んだ英文を丸覚えすることで、
英語の学力がようやく上がり始めた。
さらに上智大学で英語を教えていた
安西徹雄先生の『英文翻訳術』
(ちくま学術文庫)という本にであい、
「核文変形生成文法」というものの存在を知った。
これは言語にはそれぞれ基本的な方法となる文
(核文:かくぶん)が数文あるだけで、
あとはそれをいろんな言葉
(たとえば接続詞や副詞や助詞や助動詞)を使って、
多様な表現に広げているだけだという理論だそうだ。
核文というのは英語で習う5文型みたいなものだが、
それにWhy等の疑問詞をくっつけたり、
Because等の接続詞を使って2文を1文にひっつけたり、
Ifを使って条件を表したりする。
言語というのは、そういう風に基本文から
表現を広げていくと考えるわけだ。
この理論によると英語とドイツ語、
日本語とハングル(韓国・朝鮮語)が、
単語を置き換えるだけですぐに意味の通る訳にできるのは、
核文まで分解して再構成する必要がないからだということになる。
韓流ブームでハングル(韓国・朝鮮語)学習が盛んになったが、
韓国語って一番日本語に近い外国語だったから覚えやすく、
簡単に覚えられるもんだから流行っているんだろうね。
ウィキペディアの解説→変形生成文法
英語が得意な人が頭の中でやっていることとは
日本語とハングル(韓国語)は、文法構造が同じなので、
単語を翻訳するだけで話せるようになる。
逆に英語と日本語との間で訳がうまくできないのは、
この二つの言語を翻訳するためには、
核文まで分解する必要があるからだと言うことなのだ。
だからこの理論を使うと英文和訳は
(英文)→(英語の核文に分解)
→(日本語の核文に翻訳)→(自然な和文に再構成)
…と言う経路で和訳すればよいということになる。
和文英訳の場合は逆の経路をたどればよいわけだ。
こういうことは英語のできる人にとっては
半ば無意識にやっていることだし、
高校の授業でも似たようなことはやっている。
しかし得意な人間が無意識にやっていることだからこそ、
英語が苦手な人にとっては変換過程が
ブラック・ボックスになっていて見えていなかったということだ。
ブラック・ボックスの中はどうなっているか?
といえばおそらくこうだろう。
I was laughed at
.→(この英文の意味するイメージを想像)
→(自分が誰かから笑われたイメージ・光景が思い浮かぶ)
→(この光景に対応する日本語表現を検索)
→「私は笑われた」
英文和訳の問題集の答えや、
模試の模範解答がなぜそんな日本語になるのか、
不思議に感じる受験生も多いだろう。
でもこの翻訳の過程が見えていなければ、
わからないのは当然だ。
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