主語は人物にして訳せ~無生物主語

更新日:

英語と日本語は、全く別系統の言葉だ。

 

だから英文を読むときに主語を変えないとすんなりと腑に落ちないと言うこともよく起こる。

 

名詞構文・所有格構文以外にも、動詞や形容詞が名詞化したものが主語になっている文は、核文に変形して訳した方がすっきりした訳文になりやすい

 

特に主語が無生物主語(人間でない主語)の場合には、主語を人物に変更して訳したほうがいい場合がある。

 

The way will lend you to the hospital.
→ この道は、あなたをその病院に導くだろう。

 

→ この道を行けば、(あなたは)その病院に行くことができるでしょう。

 

主語の変更 「この道」(無生物) → 「あなた」(人物) ※因みにyouやweは和訳するときは省略した方が自然な日本語になる事が多い

 

This picture reminds me of my mother.
→ この絵は私に、母のことを思い出させる。

 

→ この絵を見ると、いつも私は母のことを思い出す。

 

主語の変更 「この絵」→ 「私」※ 現在形なので、いつ見ても思い出すというところをしっかり訳す。

 

The heavy snow prevented us from going out.
→ 大雪が私たちを外出することから遠ざけた。

 

→ 大雪のおかげで、私たちは出かけることができなかった。

 

主語の変更 「大雪」→「私たち」※ この場合は主語が原因になっているので、「~のせいで」という訳になる。

 


英語学習は、まずこれから(楽天ブックス)

先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!

合格英熟語300: 点をとるポイントがわかる120字解説

合格英単語600: 最重要単語+100字解説+発音表示

合格英文120

改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

総合英語エバーグリーン

頻出英語整序問題850 全解説

(5)Itは、とりあえず「それ」と訳して読んでいく

主語の訳し方としては、天気や時刻や仮主語のItがたまに面倒になることがある。

 

Itが主語になっている英文というと、たとえばこう言うものだ。

 

  • It will be rainy tomorrow.
  • It takes two hours to get to the station.
  • It costs you three thousands yen to get a driver's license.
  • It is difficult for me to speak English well.
  • It is kind of him to help old people.
これって学校文法では仮主語かどうか判断しないといけないんだな。

 

しかし英語を母国語として使っている人たちが、そう言う区別をしているとは到底思えない。

 

なので我々もそう言う区別をせずに、これまで学んだ方法で、前からスラッシュで区切って感覚的に読んでいけばOKだ。

 

たとえばこんな感じ。

 

It will be / rainy / tomorrow.
(それは)きっと~だろう …(何が?)… 雨/明日。

 

 (あ、明日、雨ね。

 

) → 「明日は雨が降るだろう」

It takes / two hours / to get / to the station.
(それは)取る …(何を?)… 2時間 …(あ、2時間かかるのね。

 

で何に?)/到着する/その駅に → 「駅に着くまで2時間かかる」

It costs you / thirty thousands yen / to get a driver's license.
(それは)費用がかかる/あなたに …(いくら?)… 30万円 …(何に?) …運転免許を取る→ 「運転免許を取るには30万円かかる」
It is difficult / for me / to speak English / well.
(それは)難しい/私にとって …(何が?)…  英語を話す/上手に。

 

→ 「私には難しいな、英語を上手に話すのは」

It is / kind of him / to help old people.
(それは)親切だ/彼の …(何が?)… お年寄りをたすける。

 

→ 「彼は親切で、お年寄りを助ける」※名詞構文 A of B (SVC)でHe is kind.(彼は親切だ)と読みほどける。

 

※この例では結果の不定詞として読んでいるが文脈次第だ。

 

文法的には、It is difficult for me…と、It is kind of him…とがどう異なるかという説明は非常に難しいわけだが、意味を取るだけなら名詞構文の考え方でA of B の時はカタマリとしてみるクセがついていれば簡単だ。

 

この辺が「感覚的に読んでいく」という意味だ。

スポンサーリンク

Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット


英語学習は、まずこれから(楽天ブックス)

先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!

合格英熟語300: 点をとるポイントがわかる120字解説

合格英単語600: 最重要単語+100字解説+発音表示

合格英文120

改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

総合英語エバーグリーン

頻出英語整序問題850 全解説

スタディサプリ 大学受験講座

月額2,000円ちょっとで、一流予備校講師の15分授業が見放題。高校生の基礎固めに、隙間時間の有効利用に!

スタディサプリENGLISH