核文変形文法での和文英訳の順序は?
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和文英訳は、英文和訳の逆。
1.和文を部品に分解し、核文(かくぶん)を見つける。
2.各部品を英語に訳す。
3.訳した英語を核文から並べる。
4.残りの部品を自然な英語になるように並べるさっきの例文、「彼はたいてい8時に学校へ行く」を英訳する場合なら、まず「彼は」「たいてい」「8時に」「学校へ」「行く」…と言う風に分解して、部品を英訳する。
で、この文の核文は「彼は、行く」だからまずHe goes.と言うのを書いて、それに他の部品を英語のルールに従って、付け加えていけばいいわけだ。
英語の場合、部品の並べ方は通常、修飾する言葉の後ろに並べる。
一語の場合は修飾する言葉の前に入ったりもするが、句や節はほとんど後ろだ。
日本語だと「8時に行く」「学校へいく」と言う風に前に並べるが、英語の場合はgo at eight, go to schoolと言う風に、後ろに並ぶわけだな。
また「いつ」「どこで」は、「場所」「いつ」と言う順番になる。
これも日本語とは逆だし、英語の場合は語順が重要だ。
※ 実はbe動詞や完了を表すhaveは、文法的には助動詞扱い。
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強調したい部品が前に来るのが英語
それから英語というのは、言いたいことや強調したい部分を、できるだけ前に来るように並べるというのも大きな特徴だ。
- Misato always gets up at seven in the evening in her boyfriend's bed.
- Misato always gets up in her boyfriend's bed at seven in the evening.
下の文章だと「男友達のベッドで」という部分が大事・イイタイコト。
文末に行くに従って、だんだんどうでもいいことになると言う特徴がある。
主語述語が文頭の方に来るのも、それが大事な部分だからだな。
だから書き換えなどでよく出てくるような文でも、実は意味合いは違うわけだ。
たとえば
- He is not so much a politician as a merchant.
- He is a merchant rather than a politician.
上の文は「あいつは政治家なんかじゃないよ」と言いたくて、一方下の文は「あいつは商売人だよ」と言いたいから、こういう文章を選択したわけだ。
倒置法や強調構文など、通常の語順とは異なる文章の場合も、特別に強調したい部分があるので、そう言う風になっているわけだ。
英文和訳の際も和文英訳の際も注意が必要だ。
訳の話はこれくらいにして、次はSVO文の説明の続きだ。