日常英会話の決まり文句は、先にマスターすべし。
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リスニング・ファースト英語学習法はリスニングを中心として英語を学ぶ方法だ。
言葉というのはまず、耳から入ってくるわけだから、耳から聞いて、口から出すというのが大原則。
なのでリスニングから始めて口から出すというのは、きわめて自然な英語学習法のハズ。
ところがここで問題となってくるのが、日常英会話でよく使われるフレーズだ。
Go ahead.(はい、どうぞ)Take your time.(ゆっくりでいいよ)Never mind.(何でもないです)こういった「決まり文句」的な英語表現は、インタビューなどのリスニング音声では耳にするが、耳にしてからいちいち調べていたらキリがない。
なので英語圏で普通に使われる日常英会話の決まり文句は、最初に覚えておいた方が、学習効率が全然違うだろう。
大学入試レベルの難しい英文を読む前に、まず『合格英熟語300』を覚えろというのと同じ理屈だ。
熟語も一種の決まり文句だから、よく使われる決まり文句をある程度最初に覚えると、そのあとの勉強が一気に捗る(はかどる)わけだ。
ということで、日常英会話でよく出てくるフレーズを、先に覚える必要があるのだが、それに使えるのがこの教材だ。
★子供っぽい表現、大人っぽい表現の違いにも注意。
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100―誰もここまで教えてくれなかった使える裏技
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先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!
英語で子供時代を過ごしてないハンデキャップ
日本人がリスニング・ファーストで英語を学習するには、様々な難関がある。
まず英語の発音が日本語とかなり違うので、英語を脳が言葉として認識しない。
音としては聞こえているんだけれど、言葉として認識されないから、ボーっと聞くだけでは覚えられない。
そのために英語の発音法を練習して、どんな音があるのかを自分の脳に教えないといけない。
次に日常英会話の表現を知らないから、単なる「どうも」「ごめんね」「気にしないで」みたいな本当に簡単な言葉でも時間を食ってしまう。
我々日本人の多くは、英語環境で育っていないから、こういう子供の時に使うような英語を全く耳にしていない。
つまり英語で過ごす子供時代を経験していないから、簡単な英会話やリスニングが難しくなるわけだ。
NPRニュースやPBS HOURSなどでもよく、演説やインタビューの音声が流れるが、意外とこういう決まり文句で頭がフリーズしてしまう。
こういう決まり文句は重要でないので、たいていの場合、聞き流してしまえばいいわけだが、知らないと「何だろう?」と深入りしてドツボにはまる。
英語圏で育った人にとっては、それこそ何万回何十万回も聞いてきたフレーズだから、意識にも上がらないかも知れないが、ここで止まってしまう。
こういう事を避けるためにもまず、日常英会話で使われる表現を、しっかり何百回も耳から入れておく必要があるだろう。
これは知識として知っていればいいわけではなく、無意識に聞き流せるくらいに練習しておく必要がある。
聞き飛ばすために一生懸命聞くというのも、変な話ではあるが。
★こっちは、日本語の日常会話表現を英語でどう言うかという本。
難関大学の和文英訳、英作文などで使えるかも。