リスニング教材、どれがいい?
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リスニングを英語学習に取り入れるとき、困ってしまうのが自分にあった教材を探すことだ。
英語のリスニング教材にも色々あって、目的が異なると全く役立たない。
当たり前のことではあるが、高校入試には高校入試用の教材が必要で、大学入試には大学入試用のを使うべきだ。
また英会話には英会話用のリスニング教材が必要だし、TOEIC対策にはTOEIC対策用の教材が必要だ。
私など何でもいいのだと思って、かなりたくさんの英語の音声教材(カセットテープ)を買って聴いていた時期もあって、アルクのリスニング・マラソンというのもやっていたが、ホントに役に立ったのって、2~3本だけだった。
同じ英語だと言っても大学入試で使われる単語と、英会話や、ビジネス会話では使われる単語は全くと言って違う。
だからたくさん英語を聞いていても、必要がない単語ばかり覚えて点数が全然上がらなかった。
なのでまず、目的にあった教材を探すというのが重要だ。
それから自分のレベルにあった教材でないと、なかなか学習効果は期待できないというのも大事だろう。
九九ができないのに、3けたの掛け算ができないのは当たり前だから、まずは易しい英文から聞き始めると言うことが重要だ。
自分の目的とレベルにあった教材でないと、全く役に立たない英語音声ばかり聞くことになって、お金も時間も無駄にするだけと言うことになりかねない。
これは限られた勉強時間しかない受験勉強では致命的だ。
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先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!
単語探し、シャドウイング…リスニングのコツ
いきなり難しい英文をリスニングに使っても、頭が痛くなって嫌になるだけで、続かない。
理由は簡単で、人間の頭というのは、分からないことが山ほどあると、処理できなくなって拒否し始めるのだ。
人間の脳には、言葉を理解する仕組みが元々備わっているのだという。
ところがそれが逆に頭を混乱させるらしい。
音声ファイルというのは人間のしゃべっている音だから、脳はそれを何とか理解しようとするのだが、聞き慣れない単語やフレーズばかり入ってくると、どんどん宿題が溜まっていってパンクしてしまうわけだ。
なので最初は可能な限り易しい教材を選ぶか、短い音声だけを聞くようにした方がイイ。
あるいは、話している内容を理解しようとするのではなく、「知ってる単語がないかな?」と思って耳を傾けてみる。
いきなり英文を聞いて内容を把握しようとしても、そう簡単にはそんなことはできないし、省略されている言葉もたくさんあるから、分かる方がおかしいと思ってできることだけをやってみる。
シャドウイングといって、会話の口まねをしてみると言う手もある。
シャドウイングができると文章の欠落部分も分かるので、だんだん意味が分かってくるようになると言うことらしい。
最初の数週間は、英語に耳と頭を慣らすために、こういう「言葉探し」や「口まね」に徹してみるのも良い方法だろう。