ある一本のカセットテープとの出会いが、英語の学力を上げた

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新聞配達をしながら勉強してようやく合格した京大。

 

ところが語学が全く出来ず、三回も留年して退学する羽目に。

 

あまりにも悔しいことだったので、30才を過ぎてから再チャレンジを始めた。

 

ところが英語の学力は全然上がらない。

 

仕方なく銀閣寺道あたりのパチンコ屋でパチンコばかりしていた。

 

適当に働き適当に食べ、適当に生きていたそんな数年だった。

 

もちろん全く勉強していなかったわけではない。

 

『英語がスラスラわかるようになる魔法の本』でおなじみの池田和弘さんの最初の本、『英単語こうすれば速く覚えられる!―SUPERREPEAT方式』と言う本が世に出たのでカセットテープを毎日聴いて一生懸命やっていたが、今ひとつできるようになった気がしていないだった。

 

当時もやはり英単語を日本語に訳してツギハギするというやり方から脱却できていないだったので、それも当然かもしれない。

 

ところがある時ある一本のカセットテープに出会ったことから、様相が変わり始めた

 

当時、京都の三条には駸々堂書店と言うのがあったのだが、そこの片隅に『α波で覚える英熟語』という名前のカセットテープが、さりげなく並べてあったのだ。

 

「ふぅ~ん、こういうのも出てるんや」熟語に関しては特に一生懸命勉強したりしていなかったし、当時はまだ熟語の重要性にも気づいていないだった。

 

ただ値段もカセットテープ2本で1980円と手頃だったこともあって何の気なしに買って聴いてみた。

 


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ただ聞くだけで英語が分かるようになるって事もある

英語の勉強に行き詰まり、何でもかんでもやっていた頃。

 

当時はとにかく新しい単語本や新しい英語の本が出たら、すぐに買って試していた。

 

だから特に期待はしていなかったのだが、パチンコなぞしながらこのテープを聞いていると、なぜか英熟語や英単語がどんどん覚えられはじめたのだ。

 

このテープには当時流行のα波ミュージックをBGMに、英熟語→日本語→熟語の例文→例文の日本語訳の順序で、ゆっくりと吹き込まれているだけだった。

 

しかし繰り返し聞くと記憶のかけらが頭にドンドン残っていく感じだったのだ

 

この感じは他の単語集のテープとはまるで違っていた。

 

「これならしっかり覚えられるかも!」私はそう思い、テープに付いていたメモのような英文と和文をワープロに打ち込み記憶を定着させようとしはじめた。

 

京大の試験では英作文も大きな配点になる。

 

だからそのトレーニングを兼ねる意味もあり、和文を読んで英文を口にするという形で覚え出した。

 

これが実は私の英語力を上げる大きな一歩になったのだ。

 

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