英語はリスニングから始める時代
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英語の勉強に、リスニングは欠かせなくなった。
入試にはリスニングの点数が反映されるのが当たり前になり、リスニングができる受験生は、できない受験生に比べて俄然有利になった。
一方、英語で授業を行う大学も増えているし、英語で行われる授業数も増えているから、大学に進学してもリスニングができないと、全く授業についていけない時代になってきた。
国内企業であってもグローバルなビジネスの企業なら会議が英語で行われるのも当たり前になってしまったから、英語ができないとそれだけで不利になる時代になったのだ。
そしてこう言う時代に一番必要なのは、英語の読み書きではなく、まずリスニング力だ。
リスニングができなければ、相手が話している内容が分からないし、説明したり議論したりすることもできないから、とにかく相手の話す英語を聞き取る能力が重要になる。
もちろん英語が聞き取れても意味が分からなければ仕方がないが、英会話では、英文解釈はリスニングができて初めて役立つものだから、簡単な英文ですら聞き取れないのなら、いくら難解な英文が読めても意味をなさなくなる。
ということで現代の英語学習は、リスニングから英語を始めないといけない時代になったわけだ。
ところが今までの日本の英語教育は、英語の文献を読むための勉強で和訳が中心だったから、英語を聞く時間が圧倒的に足りない。
またリスニングから始める英語学習法もまだ珍しく、十年一日のごとくリーディングからスタートするから、英語ができる(とされている)生徒ですらリスニングができない事も多い。
だからこれからは、今までとは違う方法で英語学習に取り組まないといけないんだね。
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フィンランドでは、わざわざアメリカの番組を英語で流す
英語学習はもう、リスニングから始めないといけない時代になった。
英語のリスニングができないと、英語で行われる授業にはついていけないし、英語で行われる会議には参加できない。
そのため英語に力を入れているフィンランドなどでは夜のゴールデンタイムのテレビで、アメリカの番組を英語で放送しているという。
北欧の小国であるフィンランドでは、「国民にどこの国に行っても仕事ができるように」小学校3~4年生から英語を教え始めるのだが、それだけでは英語に触れる時間が少なすぎるとして、アメリカのニュースや娯楽番組を英語のまま放送しているのだ。
そうやってビジネス言語であるアメリカ英語を身につけて、世界で稼げるように図っているわけだ。
学力世界一と言われるフィンランドはロシアとスウェーデンという大国の間にはさまれ、なんとかかんとか国を守ってきた歴史を持つのだが、国家と国民の生き残りのための英語教育が、リスニングを重視しているのは重要なことだね。
フィンランドの1人当たりGDPや、フィンランド企業の国際競争力は日本より上だが、こんな所にその理由があるらしい。
これはもう我々日本人も、リスニングをマスターせねばなるまい。