リスニング・ファースト 聞いて話す英語勉強法
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リスニングで英語を学ぶ。
リスニング・ファースト。
リスニング・ファースト英語学習法は、英語を徹底的に聞いて話す勉強法だ。
英語というのは言葉だから、口に出して初めて理解が進む。
だから英文を聞いて口に出すことから、英語の勉強を始めようと言うわけだ。
まず英文を聞いて、それを徹底的に真似る。
そのあとに文章の意味や単語を覚えていく。
英文の骨格をしっかり覚えた後に、単語などの表現を覚えていくわけだ。
このやり方だと、英文に焦点を当てて、それをそのまま頭に入れるので、応用範囲が広い。
頭の中に英文のストックがたくさんできるので、日本語で考えて単語をこねくり回さなくてすむ。
ところが残念ながら、現在の日本には、そんな仕組みの英語教材はほとんどない。
また英文を聞いて口に出そうにも、日本語とは異なる周波数帯が使われる英語の発音は、子供にしか聞こえないから大人には無理だ。
というのも人間の耳というのは、子供の頃は広い周波数で音を聞き取るが、成長するに連れて生活に必要な(日本語の)周波数しか聞こえなくなるからだ。
言語で使われる周波数帯をパスバンドというのだが、日本語のパスバンドは、125Hz~1,500Hzくらいらしい。
それに対してアメリカ英語のパスバンドは1,000~4,000Hzで、日本語と英語で使われる周波数帯はかなり違っている。
つまり日本語では使わない1,500~4,000Hzという周波数帯が、英語のメインの周波数帯になっているため、普通の日本人の耳には言葉としてハッキリ聞こえてこないのだ。
日本人が英語を苦手とする最大の原因がここにある。
だって聞こえない言葉は使えないもん。
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先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!
発音できない音は、聞き取れない?
英語は言葉なんだから、耳から聞いて口から出す。
これを徹底的に練習すれば、英語学習はどんどん進むはず。
ところがここで一つ大きな問題があって、われわれ日本人の耳には、英語がちゃんと聞こえていないらしい。
これは日本語で使われる周波数帯(パスバンド)と、英語で使われる周波数帯の重なり部分が少ないせいだ。
人間は成長するに連れて、生活に必要がない能力はどんどん退化していく。
そのため、英語で使われる周波数帯の音は、言葉として聞こえていないらしい。
言葉として聞こえていないなら、いくら英文を聞いても頭に残らないのは当然だ。
となると日本語に慣れてしまった耳と頭では、英語のリスニングができるようになるのは無理なのか?そこで最近言われているのが、「英語の発音を身につけると、リスニングもできるようになる」という説だ。
自分が言葉として発している音なら、耳や脳も言葉として理解するので、英語の発音練習に力を入れれば、だんだん英語のリスニングもできるようになるのだとか。
なので最近のリスニング教材では、リスニングが目的なのに英語の発音法について詳しく説明が付いているものが増えてきた。
英語のリスニングができるようになるには、自分でその英文が発音できないと聞こえないって事だね。