リスニングの比重がどんどん大きくなってきている
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入試でのリスニングの比重は大きい。
たとえば東大は、全学科がリスニング必須。
英語の試験の真ん中当たりにリスニングがあり、配点は120点満点中30点。
つまり英語のテストの25%がリスニングだ。
一方、京大は今のところ、医学部医学科と総合人間学部のみリスニング試験を実施しているだけだが、一次試験にあたるセンター試験の英語では、リスニングが必須で得点になる。
センター試験では英語200点にリスニング50点が上乗せされて、250点満点で評価されるようになったから、2割がリスニングだ。
京大でリスニングテストをしない理由は、英語は英会話をするためのモノではなく、学術論文を読んだり書いたりするためのツールという位置づけだからだろう。
世界では熾烈な技術開発競争が行われていて、新しい発見があればすぐにそれを英語論文化して、発表しなければ研究成果が認められない。
そのためにリスニングとかスピーキングよりも、論文に近い文章を読み書きする能力を学生に求めているわけだ。
なので京大では二次試験でリスニング力は問われないのだが、センター試験のリスニングは点数にはいるので無視できない。
というのもセンターリスニングができないと0点もあり得るから、リスニングができる受験生と最大50点も差が付くことがありうる。
リスニングを軽んじて失敗してしまうと、おそらく数学1問の半分くらいの点数(15点)の差が付いてしまう。
京大の数学で満点を取れるような受験生は滅多にいないから、15点の差はかなりでかくて、合否を左右するだろう。
リスニングが完璧だと、数学は多少失敗しても良くなるが、リスニングがさっぱりだと、数学は他人より15点以上取ってようやくイーブン。
しかしそんなことなかなかできないから、不合格確率がドーンと上がってしまう。
こういう馬鹿なことは避けたいところだ。
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リスニングを英語の勉強の中心に据える
さらにリスニングが必要な理由がある。
というのも世界がグローバル化され、一流企業が社内会議すらも英語でやるようになった現代日本。
英語力を示せなければ、どんなに良い大学を出ても、就職先が決まらないと言うことも普通に起こるようになってくるだろう。
東大や京大を出たけど、英語ができないばっかりに三流大卒の英語ができるヤツに就職や業績で負けるような事もありうる。
そうならないために受験勉強の段階から、英語は使うために学ぶのだという気迫で取り組まないといけない。
なので今から英語の受験勉強を始めるなら、まずリスニングから始めるというのも一つの考えだ。
リスニングで英語のニュースなどを聞き取れるようになれば、あとはどんどん英語の単語が頭に入ってくるし、よく出てくる単語というのも実感として分かってくる。
また英語のニュースなどを聞くと、学校で読む英語の3倍以上の猛スピードで話されているから、それを聞き流しているだけでも脳が活性化して良い。
人間の脳というのは言語を理解する能力があるので、何も考えずに英語を聞いて真似しているだけで、文法表現もなんとなく分かってくるということもある。
要するに耳から聞いて口から出してみることで、英語の学力をドーンと上げることも可能なわけだ。
今やインターネット時代で、リスニングに使える英文は、ネット上に山ほど転がっていることだし。