関係詞は、思い切ってぶった切って訳せ!

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主語の読み方に関してもう一つ。

 

関係詞は、ぶった切って訳せ」というのがある。

 

これは簡単に言うと、関係詞(関係代名詞・関係副詞)というのは元々2つの文章を1つの文章にまとめたものだから、元の文に分解して訳せってことだ。

 

たとえば

The house whose roof is green is my grandfather's.
という文があれば、スラッシュ・リーディングではThe house / whose roof is green / is / my grandfather's.「その家/屋根が緑色のやつだけど/私の祖父のモノだ」ってことなんだが、これを「屋根が緑色の家があるね/あれが私の祖父の家だ」とぶった切って訳すわけだな。

 

学校文法では関係詞節の部分がthe houseを修飾するので、「屋根が緑色の家が/私の祖父の家だ」と訳せと習ったと思うが、それをするとシッチャカメッチャカな訳文になることが結構ある。

 

この例文の場合は、主語を修飾する部分がまだ短いので問題は少ないんだが、

He is one of those people who believe in the existence of UFO.
などという文になると訳文がだんだん重くなっていく。

 

「彼は/UFOの存在を信じている人々のウチの1人である」ならまだ許容範囲だろうが、「UFOの存在を信じている人々がいるが/彼もそのウチの1人である」と訳す方が自然な日本語だし、また枝葉が付いた文の時にも応用が利く。

 


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大学入試で問われる下線部訳などでは、こういう文にさらにいろんな枝葉がブドウの房のようにたくさんくっついてくるから、努々(ゆめゆめ)侮らないように。

 

たとえば

He is one of those giant figures, of whom there are very few in history, who lose their nationality in death.
とか、
It is something I always notice when I take groups of Japanese teachers and students on what I call "literary and historical tours."
などといった英文の場合は一筋縄ではいかない。

 

これらをうまく訳すには常日頃から、たとえ簡単な英文であっても、自然な日本語になるように普段から工夫して訳す練習が必要だ。

 

他にも主語に関しては、noが付くものなど手強いモノがたくさんあるが、それは英文和訳の問題集などで練習して欲しい。

 

短い文章を侮って、いい加減に訳していると、長い文章は絶対に訳せない。

 

英語が苦手というのは、結局、そこにしか原因はないんだ。

 

文章の構造は分かるけど、単語の意味が分からないので読めない…というくらいになれば、文法は卒業だということになるだろうね。

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