日本人にハングルが簡単に覚えられるわけ
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なかなか上がらなかった英語の学力。
しかし熟語を含んだ英文を丸覚えすることで、英語の学力がようやく上がり始めた。
さらに上智大学で英語を教えていた安西徹雄先生の『英文翻訳術』(ちくま学術文庫)という本にであい、「核文変形生成文法」というものの存在を知った。
これは言語にはそれぞれ基本的な方法となる文(核文:かくぶん)が数文あるだけで、あとはそれをいろんな言葉(たとえば接続詞や副詞や助詞や助動詞)を使って、多様な表現に広げているだけだという理論だそうだ。
核文というのは英語で習う5文型みたいなものだが、それにWhy等の疑問詞をくっつけたり、Because等の接続詞を使って2文を1文にひっつけたり、Ifを使って条件を表したりする。
言語というのは、そういう風に基本文から表現を広げていくと考えるわけだ。
この理論によると英語とドイツ語、日本語とハングル(韓国・朝鮮語)が、単語を置き換えるだけですぐに意味の通る訳にできるのは、核文まで分解して再構成する必要がないからだということになる。
韓流ブームでハングル(韓国・朝鮮語)学習が盛んになったが、韓国語って一番日本語に近い外国語だったから覚えやすく、簡単に覚えられるもんだから流行っているんだろうね。
ウィキペディアの解説→変形生成文法
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先に熟語300の例文を丸覚え。次に英単語600を覚えるべし。基本英文は合格英文120で押さえ、日々の復習は整序問題で!
英語が得意な人が頭の中でやっていることとは
日本語とハングル(韓国語)は、文法構造が同じなので、単語を翻訳するだけで話せるようになる。
逆に英語と日本語との間で訳がうまくできないのは、この二つの言語を翻訳するためには、核文まで分解する必要があるからだと言うことなのだ。
だからこの理論を使うと英文和訳は
和文英訳の場合は逆の経路をたどればよいわけだ。
こういうことは英語のできる人にとっては半ば無意識にやっていることだし、高校の授業でも似たようなことはやっている。
しかし得意な人間が無意識にやっていることだからこそ、英語が苦手な人にとっては変換過程がブラック・ボックスになっていて見えていなかったということだ。
ブラック・ボックスの中はどうなっているか?といえばおそらくこうだろう。
でもこの翻訳の過程が見えていなければ、わからないのは当然だ。