SVO文(4)SVS'C文は核文に読みほどいて読む文
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SVO文の最後はSVS'C文だ。
SVS'C文というのは、
- 主語+述語+名詞+名詞または形容詞類
5文型で言うSVOCだな。
4つ目の部品は3つ目の部品の状態を説明している名詞または形容詞類だ。
さて今までの英文は、意味を取るのも和訳するのも、比較的簡単な文章だった。
しかしSVS'C文だけは、ちょっと厄介だ。
というのも「て・に・を・は」をつけるのが少し難しいからだ今までの文なら、
- CなしSVC文 → 「Sは存在する」
- SVC文 → 「SはCだ」
- OなしSVO文 → 「SはVする」
- シンプルSVO文 → 「SはOをVする」
- SVTO文 → 「SはTにOをVする」
ところがSVS'C文ではそう上手くいかない。
たとえば、こんな感じになる↓
- He calls me Taro.「彼は/呼ぶ/私を/太郎と」
- He made me happy.「彼は/私を/幸せに/した」
- I saw him running.「私は/彼が/走っているのを/見た」
- I found the window broken.「私は/その窓が/壊れているのを/見つけた」
- I have my hair cut.「私は/髪の毛を/切ってもらった」
- I got my bag stolen.「私は/カバンを/盗まれた」
なぜこういうことが起こるのか?もちろんそれには、ちゃんとした理由がある。
それはSVS'C文が、核文ではないからだ!
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核文とは、主語・述語が一対の文
核文というのは、その言語が持つ基本文だと前に書いたが、核文の特徴は主語・述語が一対しかない文だということだ。
主語・述語を、たった一対に限定するからこそ、核文まで分解すると他の言語に翻訳し易くなるっていうことだ。
ところがSVS'C文には文中に主語にあたる部分が2つあって、2つの核文が合成されたモノだ。
SVS'C文は核文ではないので今までの文型のように、規則的に「て・に・を・は」を振るわけにはいかなくなる。
だから訳しにくくなっているんだ。
そこで核文を意識してSVS'C文を見ると、こういう構造になっているわけだ。
- S + V + (SVC)
はかせ塾英語でなぜ5文型のSVOCをわざわざSV(S'C)と表記しているかというと、「~を」と呼ぶ部分を対象語Oと定義し、核文変形を意識して和訳をするからだ。
従ってSVS'C文を和訳するには、今までの文章とは異なった手順が必要だ。
それが「核文に、いったん読みほどいてから訳す」という手順だ。
読みほどくとは文章の一部分を主語・述語の揃った1つの文章にしてみる言うことなんだが、例文中のS'Cを核文に読みほどくと下のようになる。
- He calls me Taro.→ I am Taro.
- He made me happy.→ I was happy.
- I saw him running.→ He was running.
- I found the window broken.→ The window was broken.
- I have my hair cut.→ My hair was cut.
- I got my bag stolen.→ My bag was stolen.