受験英語の学び方記事一覧

大学入試における、英語の重要性が増している。私立の文系学部ではもちろん、理系学部でも、農学部や水産学部と言ったところでは、「数学は1Aまででよいが、英語は必須」というところが増えてきている。たとえば東海大学では、文系では数学は不必要であるか、あるいは選択。理系でも、理学部・工学部・ソフト開発学科以外では、数1しか必要ない。日大でも工学部以外では数学1Aまでしかいらない。その一方で英語はどの大学・ど...

大学入試での英語の重要性が増している。ところが理数系志望の高校生・大学受験生には、英語が苦手な人が多いのが実情だ。ソコソコいい高校に通っているはずなのに、ほんとにもうチンプンカンプンだ。私は学習塾で高校生を教えていたが、ひしひしとそれを感じる。たとえば英文和訳は自然な日本語とは言いがたい答えを書いてくる。また和文英訳や自由英作文等の問題には、まるで太刀打ちできていない。さらに問題なのは、そう言う答...

英語の重要性はますます増すばかり。なのに理系受験生の英語力はひどい状態。でもこんなことを言っている私も、高校生の頃は英語ができなかった。なにしろ英語で赤点を取ったことが何度もあるし、英語はたいてい50点以下だった。最初の大学受験の時は、英語があまりにも悪いので、当時2次で英語試験がなかった大阪大学の工学部しか受験するところがなかったくらいだ。そして一浪して京都大学の工学部に合格し、大学に通い始めた...

さてここからようやく英語の勉強方法についてだ。因みに私はとある学習塾で、中高生相手に英語や数学を教えている、50過ぎのおじさんだ。そんなおじさんが英語が苦手で、どうしてもわからないというみなさんのために、効果バツグンの英語勉強法を今から伝授する。方法はいたって簡単。最初にまず英文を300個覚えるだけだ。「えっ、300個も覚えるの~?」…と言う話が聞こえてきそうだが、そういう人はまず100個から始め...

話は少しさかのぼるが、高校時代の私は英語が大の苦手だった。私が通っていた学校は大阪府立の、学区内では2番目にいい高校だったが、英語で赤点を取ったこともあるし、ハッキリ言って英語は全然わからなかった。いまからもう35年も前の話で、当時はまだ関係詞等を「~するところの~」といった訳し方をする先生もたくさんいた。だからひょっとすると教え方のほうも、あまり良くなかったのかもしれない。が高校時代の私は英単語...

語学が分からないと、実は大学を卒業できない。大学では、第二外国語というのがあって、英語の他に別の言語も学ぶからだ。私の場合、一浪して勉強してようやく大学に合格。しかし語学が苦手というツケは、大学に入ってから回ってきた。ドイツ語の単位がどうしても取れず三回も留年したのだ。当時、私の通っていた学科では、2年次までに英語とドイツ語あわせて最低12単位以上修得することが必須だったのだ。化学系だったので第二...

世の中には山ほど英語の本が出ている。英語の参考書・問題集はもちろん、英会話、文法、リスニング、ライティング、あるいはカタコトで通じるトラベル英語の本等、本当に様々だ。けれど英語が苦手な学生が、使ってよい本は滅多にない。というのもそれらはほとんどが、「英語が好きな人が書いた本」だからだ。言葉は悪いしかし、「英語マニアや英語オタクが書いた本」だからだ。こういう人は英語が好きなので、どんどん英単語を覚え...

新聞配達をしながら勉強してようやく合格した京大。ところが語学が全く出来ず、三回も留年して退学する羽目に。あまりにも悔しいことだったので、30才を過ぎてから再チャレンジを始めた。ところが英語の学力は全然上がらない。仕方なく銀閣寺道あたりのパチンコ屋でパチンコばかりしていた。適当に働き適当に食べ、適当に生きていたそんな数年だった。もちろん全く勉強していなかったわけではない。『英語がスラスラわかるように...

英語の学力が全然上がらず、何回再受験しても合格できずに腐っていた。そんなある時、大きな書店でたまたま手にした英熟語を覚えるためのカセットテープ。著者はどこかのスチュワーデスさん(CA)で、社会人向けに作られた教材のようだった。が、そのテープの英熟語を、例文を丸覚えする形で覚え出し始めたら、奇妙なことに気がついた。というのは「英単語集に出てくる英単語が熟語集でも形を変えて出てくる」「熟語の形でしかで...

長年の浪人生活の中で、ある日ふと手にした英熟語を覚えるためのテープ。そのテープの例文を丸覚え学習する方法を始めてから英語学習の効果が少しずつ出始めた。英熟語集の例文というのは、そんなに難しい単語ばかりが並ぶわけではないから、一語くらい難しい単語があったとしても、わりと楽に覚えられる。たとえば合格英熟語300の73番には、He took great pains in the negotiation....

なかなか上がらなかった英語の学力。しかし熟語を含んだ英文を丸覚えすることで、英語の学力がようやく上がり始めた。さらに上智大学で英語を教えていた安西徹雄先生の『英文翻訳術』(ちくま学術文庫)という本にであい、「核文変形生成文法」というものの存在を知った。これは言語にはそれぞれ基本的な方法となる文(核文:かくぶん)が数文あるだけで、あとはそれをいろんな言葉(たとえば接続詞や副詞や助詞や助動詞)を使って...

核文変形生成文法によれば、それぞれの言語には核文というモノがあり、核文まで分解したうえで訳し、再構築することによって翻訳が出来るということだ。つまり英語→英語の核文→日本語の核文→日本語と言う風にすれば訳すことができる。ところが核文のパターンが同じであれば、文法は同じなんだから単語だけ変えればよいと言うことになる。英語とドイツ語、日本語とハングル(韓国語)は文法がかなり近いので、そう言うことが可能...

英語は日本語とは文法構造が全く違うので単語だけ訳して直訳しても意味は通らない。同じ事を表している英文と日本語を数百くらい覚えて、英文と日本語分の対応関係を理解しないと、まともな和訳も英訳も不可能だ。そう言うことに気づいて、そうして英語の勉強法を改めたおかげで、私は再び京大に合格でき、再入学後も語学の単位を落とすことなく、今度は無事に4年で卒業することができた。すでにもう40歳という中年になっていた...