受験は英語で決まる
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大学入試における、英語の重要性が増している。
私立の文系学部ではもちろん、理系学部でも、農学部や水産学部と言ったところでは、「数学は1Aまででよいが、英語は必須」というところが増えてきている。
たとえば東海大学では、文系では数学は不必要であるか、あるいは選択。
理系でも、理学部・工学部・ソフト開発学科以外では、数1しか必要ない。
日大でも工学部以外では数学1Aまでしかいらない。
その一方で英語はどの大学・どの学科でもリーディング/ライティングまで必須だ。
国際化した現代の日本では、高等数学ができるより英語ができる人が、はるかに重要であるというのが、共通した認識になっているのだろう。
また英語が使えないと、将来ロクな職に就けなくなるというおそれから、英語学力に重点を置くようになったのだろう。
つまり試験科目から数学ははずせても、英語ははずせないそんな時代になったのだ。
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京大でも数学はかなり優しくなったが、英語は難しい
その傾向は国立大学でも同じだ。
日本の最難関大学の一つであり、私の母校である京都大学では、2000年頃から数学の問題がどんどん易化している。
数学オタクでないと解けないような難問が減り、しっかり勉強した人間なら解けるような問題ばかりに変わってきている。
これを見て「京大よ、どこへ行く」なんて嘆いている数学教師も多いらしい。
しかし以前の難問のような問題を解く力なんて、理学部数学科進学者以外には全く必要ない。
だから京大はかなり合理的な選択をしたものだと、私は思っている。
そしてこの傾向は続くだろう。
でもその一方で専門科目である理科や社会等が難しくなった。
そしてまた安定した点数のとれる英語で、合格・不合格が決まるようになってきた。
つまり英語でちゃんとした点が取れれば、あとは数学や理科・社会で点数を積み上げていけば楽に合格できるが、逆に英語ができなければ、難しい問題が出題される理科・社会で点数を稼がなければならなくなったのだ。
でもいくら得意でも難しくなった理科・社会では、そうそういい点数はとれないだろう。
つまり受験は英語で決まるのだ!ところが京大を目指すような学生でも、理系の中には英語が皆目分からない人がいる。
とくに和文英訳がひどいのだが、ホントにできない。
これは一体どういう事か?