英文をまず文節で区切る
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ここからは英文和訳のために、知っておくべき知識を紹介する。
具体的には、
- 英文の区切り方
- 名詞構文の読みほどき方
- 分詞構文のよみほどき方
前章でも少し書いたが英文を和訳するには、
- 文章を文節に分解して、
- 核文とその他の文節をそれぞれ和訳し、
- それを日本語のルールに従って並び替える
そのための最初の作業が英文を文節で区切ることになる。
で、どうするかというと、意味のまとまりごとにスラッシュ(/)を入れていく。
スラッシュ・リーディングなどと言って英文直読法ではよく使われるね。
たとえばこんな感じだ↓
しかし文節で区切れって言っても、よく分からないかも。
文節というのは日本語で言うと、「ねー」という語尾をつけて区切れる単語のカタマリだな。
たとえば「私は昨日横浜で友だちと遊んだ。
」という文章があれば、私はねー、昨日ねー、横浜でねー、友だちとねー、遊んだよー …という風に区切れるね。
この「私は」「昨日」「横浜で」「友だちと」「遊んだ。
」という1つ1つが文節だ。
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文節で区切る
この「ねー」というのは『終助詞(しゅうじょし)』と呼ばれるモノなんだが、こういう風に日本語では、
- 自立語 + 接語(助詞)
一方、英文の場合は
- 接語(前置詞)+ 自立語
英語の場合は助詞(「て・に・を・は」)が存在しないので、Iとかyouなどと言った代名詞1コでも文節になる。
ではさっきの和文を英文になおして、どこで区切れるか考えてみる。
「私は昨日横浜で友だちと遊んだ。
」を英訳すると、
- I played with my friends in Yokohama yesterday.
でここにさっきの和文の文節に対応する部分をスラッシュで区切ると、
- I / played / with my friends / in Yokohama / yesterday.
だから自立語の後ろにスラッシュを入れればいいと言うことになるんだが、ただこれでは区切りにくい場合もあるし多少問題もある。
なので目安として、
- 主語のすぐ後ろ
- 動詞のすぐ後ろ
- 前置詞(in, at, with, to, for, onなど)の直前
- 副詞の後
因みに私の場合、副詞の前後にはスラッシュではなく、(かっこ )を入れる事が多いのだが、そうやってスラッシュ以外の記号も使ってみて欲しい。
日本語の場合は助詞の後ろに区切りが来るが、日本語の助詞にあたるのは英語では前置詞になるから、その直前で区切るのは妥当なところだ。
ただし1つだけ注意が必要だ。
- 前置詞ofの前で区切ってはいけません